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  • lovecity1021

universoには「調和」という意味が含まれているんだよ、と彼女は言った


先日、高校時代の友人が原宿で個展を開催しているとのことでふらり、と行ってきた。

高校時代、を思い出すのはちょっと苦手。 歌の文句ではないけれど

♪15、16、17と わたしの人生暗かった♪笑

まぁ、実際、人生を暗くしていたのはわたし自身で。 今思えば、思春期特有の自意識の高さから、 自己表現の仕方、他者との関わり方が 今以上にそりゃもう笑えないくらい不器用で下手くそで。 はっきり言って思い出すのも恥ずかしい。

だからこそ記憶を、思い出を封印している。

わたしは「高校時代」という言葉に、目を背けることで自分を保ってきた。 それ故に、高校時代からいまだに仲良くしてくれている方は本当に少ないですし。 そんな方々には心からの「ありがとう」しかないのですが。 今回、卒業以来会っていない友人(正直「友人」と呼んでもいいものか。それも迷いました。片想いじゃないかと笑)の個展に足を運んだのは 「きっと覚えてないだろうから」 というネガティブな安心感も後押ししたから。 しかし、扉を開けて。 会場内をふらふら見ていると、ひとしきりお客さまとの会話を終えた友人が歩み寄り 「きいこ(当時のあだな)でしょ?」 と声をかけてくれました。 当時から、明るくて誰に対しても公平で。

彼女が作り出すハッピーな空間にはいつもたくさんの人たちが集まっていた。 そんな彼女が(当時ほぼ登校拒否みたいな状態だったにもかかわらず笑)わたしのことを覚えていてくれたことはまさに奇跡で。

素直に嬉しかった。

それ以上に。

彼女が今回の個展のテーマである「在」を語る際、当たり前のように 宇宙と世界とわたしたちとの関係を「調和」という言葉で語っていた そのことに、ひどく心を打たれました。 スペイン語の「宇宙 universo」には調和という意味が含まれているんだ

今、この瞬間何を選択するかを決定する自由を、わたしたちは持っているんだ

わたしたちはカレーの具と同じ。いろんな具材がひとつの宇宙という鍋で一緒に煮込まれているんだ わたしがクラスの中で常に伝えたいと思っていることを、彼女はさも当たり前のように。そして熱っぽく語っていた。 その熱は、彼女の心から出ている本当の言葉だからこそ、相手のこころに響くし魅了するんだな、と。

わたしも、そうありたいな。

卒業して何十年も経ってしまったけど。

会えて良かった。 また会いたいな。 会おうよ。

今度は美味しいものを食べながら。お酒を傾けながら、ゆっくり話したいな。

こんなところで、遠回しのラブレターを打っている今も、涙が止まらない。 そんな素敵な再会を果たした、2019年の夏の終わり。

秋が、駆け足で近づいてきていますね。


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